祇園界隈ぶらぶら〜その2

円山公園から、知恩院へ。

途中の自販機には、「知恩院のお茶」なるものが売ってました。知恩院恐るべし!

国内最大級といわれる、三門。重厚で見ごたえがあります。

男坂といわれる石段を登りきったところにある、御影堂。ここの軒下には有名な「忘れ傘」があるのですが、遠目では傘の場所が良く分からず、上を見上げる人だかりが沢山出来ていました。

「鴬張りの廊下」。あるくと「ホーホケキョ」と鳴きます(笑)。底板を留めている「目カスガイ」という金具が、鳴き声の秘密だそうです。

それから知恩院といえば「大鐘楼」。毎年大晦日にTVで登場する場所ですね。

知恩院はさすが総本山。建物や屋根の細工が立派で、見とれてしまいます。「木鼻」や「懸魚」もお地蔵さんの祠にあるものとはスケールが違います(笑)。

祇園界隈ぶらぶら〜その1

久し振りに祇園界隈をぶらぶらしました。
スタートは、カレーうどんの有名店「おかる」へ。

祝日のお昼過ぎに到着したのですが、まだそんなに賑わってなくって、ラッキー。店内はこじんまりとした作りです。

壁には有名人の色紙、カレーうどんも到着しました。味はまずまず、でもその後がいただけません。食後にお冷のお代りを頼んだのですが、「ちょっと待って」と言われてそれっきり…。店内はそれ程賑わっている訳でもないので、忘れられたというよりも、聞き流されたという感じ。ネットの評判通りの接客にスタートから気持が意気消沈気味です。


気を取り直して、八坂神社へ。ここを訪れるのは?十年ぶり。

石段下から、きれいになった西楼門。随身がお2人。

随身っていうのは、貴族の護衛役の人のことなんですね。家に帰って調べて分かりました。八坂神社はほとんど説明書きがないので、下調べをしていかないと分かりません。秋晴れの良いお天気。本殿では結婚式をされていました。



円山公園に入って、街灯テレビならぬラジオ塔。それに「坂本竜馬」と「中岡慎太郎」。日本の夜明けは近いーと話しておられました(笑)

公園内の池の畔では、大道芸をやってました。これはお見事!
?十年ぶりに円山音楽堂にも足を延ばしてみましたが、普段は中には入れないのですね。これは残念でした。


(続く)

お地蔵さんとお稲荷さん〜2世帯住宅

河原町五条上ル、安土町でみつけたお地蔵さん。

自転車や街灯の高さと比べると分かりますが、かなり巨大な祠です。

ガラス越しで見にくいですが、左右に祠らしきものが2つ並んでいます。

左の銅板の屋根が光っているのは、どうやらお地蔵さん。

右は狐さんがいるので、お稲荷さんみたいです。
お地蔵さんとお稲荷さんが同居されているのは、なんとも不思議な取り合わせ。訳を知りたくてガラスを覗きこんでいたら、近所のおじさんが出てきて、教えてくれました。
もともと町内にお稲荷さんを祀っている家があり、その家が取り壊されることになったので、町内で引き取ることになったのと同時期に、近くのお地蔵さんも会社の移転で、引越ししなければならないことになったので、町内でお金を出し合って、大きな祠を作って一緒に祀ることにしたそうです。
その費用、なんと1千万近く!安土町の皆さんの意気に敬礼ものです。



その隣の電柱に、こんなものがぶら下がっていました。

「入リ」「切ル」スイッチ。そういえば、子どもの頃は、街灯は自動で点灯しなかったので、暗くなると通りがかりに紐を引っ張って点灯させていました。あの頃は、裸電球にお皿の形の笠の電灯だったなぁと、昔を思い出しました。

ラーメン店巡り「あさの」「ちえぞう」

お地蔵さん巡りで、気になっていたラーメン店。


羅城門近くの「あさの」。正確には九条七本松あたり。

有名店ではないですが、このたたずまいが気になって、一度入ってみたいと思っていました。
ここは駐車場がないので、バスで出直しました。
味は、やや甘めのさっぱり味のラーメン。仲の良さそうなご夫婦と常連さんが「笑っていいとも」
の「ランキングクイズ」に熱中していたのが、印象的でした。常連さんの通うラーメン店ですね。
帰りに、50円の割引券をいただきました。


それから、堀川丸太町にある「ちえぞう」。

ここはラーメンガイドにも載っていたので、一度訪れてみたいと、思っていました。

ここも、さっぱり系のしょうゆラーメンですね。トッピングに海苔と半熟玉子はうれしいです。
歳を取ると、背油ギトギトのこってりラーメンより、さっぱり系のラーメンの方が、体に馴染みます。

3重祠のお地蔵さん


柳馬場万寿寺通りで見つけたお地蔵さん。

児童公園に接した、一見何気ないお地蔵さんですが、礎に卍でなく「法輪」が刻まれているのが、目を引きます。

扉の中にも扉があって、そこにも「法輪」がいっぱい。破風板にも「法輪」が2つ。何やら珍しいお地蔵さんのようです。

中の祠の細工は、お見事です。丁寧にお参りをして、ちょっと失礼して、さらに扉を開けると。

なんと、中にはさらにもう一つ小さな祠が。3重の祠に出会ったのは、初めてです。その奥に、ご本尊さまがおられました。

石画の大日如来さまでしょうか。色調も豊かで、高貴なお姿です。

3重扉のお地蔵さん。きっと謂れのある、ご本尊さまなのでしょうね。でもこうしてみると、マトリョーシカ人形みたいにも見えます。有難い如来さまに、改めて合掌。

東山ぶらぶら〜その3

さらに松原通りを東に進み、「六道珍皇寺(ちんのうじ)」へ。

ここは冥界の入口で、ここから小野篁(おののたかむら)が閻魔大王のもとへ通ったという伝説が残されています。

小野篁閻魔大王

本堂右手にあるのが、「迎え鐘」。この鐘の音は冥土まで響くので、精霊をこの世へ呼び戻すことができるそうです。

こうやって綱を引くと、鐘が鳴ります。中はこんな感じ。

この本堂の裏側に、小野篁が冥界へ行くのに使った「冥土通いの井戸」があります。しかし、井戸は格子の隙間から覗くだけで、近寄ることはできません(残念!)。因みに、冥界への入口はここの井戸ですが、帰りは化野の井戸へ出てきていたそうです。

本堂に納められている「薬師如来像」と「たかむら地蔵尊」。そして本堂の左手にある、石仏群。「六道地蔵」と呼ぶそうです。


珍皇寺を出て、住宅街を北へ上がります。

通り道にあった、お地蔵さん。お地蔵さんと町屋は良く似合います。


建仁寺を通り抜け、四条通りへ。

最後は四条大和大路東にある、仲源寺「目疾(めやみ)地蔵」へ。もともとは雨宿りに立ち寄ったので「雨止(あめやみ)地蔵」と呼ばれていたのが、いつしか転じて「目疾地蔵」となり、眼病平癒のお地蔵さんになったとか。ここは、四条通りに面しているので、次々と参拝の人が訪れます。


これでシルバーウィークのお地蔵さん巡りは、終点です。



おまけ。四条大橋から見た、納涼床と点在するアベック(古っ)と秋の空。最近は河原のカップルを狙った置き引きが増えているそうなので、みなさん気をつけましょう!

東山区ぶらぶら〜その2


続いて、大黒町通りを北に上がると、松原通りの手前に、延寿寺があります。

ここには、ちょっと珍しい「洗い地蔵」があります。

ですから、本堂脇で扱っているお供えも、たわし。心清らかにお地蔵さんを洗うことで、知らず知らずの内に身に付いた心の汚れも、清められていくそうです。私も心を込めて、洗わせて戴きました、合掌。



松原通りの突き当たりにあった、お地蔵さん。ベンチシートタイプのお供え台がユニーク。この日はシルバーウィークで、松原通りも大渋滞。この写真を撮るのにも、車の切れ目を待たねばならず、一苦労でした。



続いて、松原通りを東へに折れ、大和大路辺りに「西福寺」があります。この辺りは昔は、鳥辺野の地「六道の辻」と呼ばれた辺りです。今で言うところの心霊スポットでしょうか。

弘法大師がこの地で、6つのお地蔵さんを作って祀ったうちの1つが、ここにある、「子育て地蔵」または「六波羅地蔵」と呼ばれる地蔵尊です。若い住職に尋ねたら、本堂の襖の奥に祀ってあるご本尊を、拝見させてくれました。



「西福寺」の向かいには、「幽霊子育飴」があります。女性が夜な夜な飴を買いに来るので、不思議に思った店の主人が後をつけると、その女性は実は幽霊で、生き別れた赤ちゃんに母乳代わりに飴をあげて育てていた、という昔話に登場する飴です。飴は麦芽糖100%の手作り飴で、素朴な味。「六道の辻」の怖〜い名物の1つです。

(続く)