屋根を守ったお地蔵さん

下京区、菊浜のお地蔵さん。

古い住宅街によくある、長屋に挟まれたタイプのお地蔵さん。

よ〜く見ると、右側の壁の部分が少し削られています。前回の屋根を削ったお地蔵さんとは対照的に、壁の方が削られています。

土台の石の部分も新調されているようですので、この際同時に新調して、いざ完成品を納めようとしたら入らなかったんでしょうね。「おい誰だ、この祠を発注したのは!」「いやぁ、設計の段階では入るはずだったのですが…。」等々、あわてぶりが目に見えるようです(笑)
それにしても、コンクリートの壁を削るくらいなら、屋根をノコギリで切った方が簡単だったと思うのですが、そうしなかった住人の心意気が立派です。

焼き芋をしました。

庶民派グルメの秋の味覚の王様といえば、焼き芋。というわけで、秋の好天に恵まれた本日、焼き芋をしてきました。

西友」で仕入れたさつまいも4種類を食べ比べ。右は特売品の「紅赤」と左はブランド芋の「石川県産五郎島金時」。

それから、「茨城県産パープルスウィートロード(紫芋)」と、いま話題の「種子島産安納紅芋(蜜芋)」に挑戦です。

場所は、長岡京市のとある山中。最近は家近くでたき火をすることは出来ないので、焼き芋をするためには、場所の確保が必要です。
芋は、水に濡らした新聞紙とアルミホイルで包んで焼くのがコツです。こうすると焦げ付かずにすみます。燃料は美味しさにこだわって、もみ殻を使用。焼き芋は熾火で時間をかけて焼くのが美味しさの秘訣です。

1時間ほどかけて、完成。中までじっくり火の通った、会心の出来栄えです。紫芋は初めて焼き芋で食べましたが、見た目は色鮮やかで楽しいですが、味はちょっと甘味がもの足らない感じです。(むろん特売品よりはおいしいです。)

そしていよいよ、噂の蜜芋。割ってみると紅色が鮮やかで、色と形がマンゴーみたい。味は確かに甘味が強いです。でも芋の甘さというより、かぼちゃの甘さという感じ。不思議な味のお芋です。

4種類を食べ比べた結果、一番美味しかったのはやっぱり「金時芋」でした。甘味といい、しっとり感といい、これぞ焼き芋って感じです。
時には野外で、のんびりとたき火をするのもいいもんです。至福の1日でした!(^^)!

屋根を削ったお地蔵さん

紫野のお地蔵さん。西陣界隈はホント、変わったお地蔵さんの宝庫です。

家の裏庭を分断してお地蔵さんの祠が建っています。祠の前を扉で通り抜けられるようになっていますので、洗濯物や布団を持ったお母さんが通る姿が目に浮かびます。完全に私有地なので、入口には木の柵が設けられているのでしょうね。

祠は立派なコンクリート製の祠です。土台には町内安全の文字が見えるので、やはりお地蔵さんは町内でお祀りされているのでしょう。

正面の木枠には網戸が張られていて、大きな窓には焼き網が。ここを開けてなかのお供え物を交換するのでしょうが、何からお地蔵さんをガードするための工夫なのでしょう?
まさか蚊よけってことはないですよね。お地蔵さんが虫さされで悩むってことはなさそうですし。もしかしてツバメが巣をこしらえてしまったことでもあるのでしょうか。それはそれで楽しそうですが(笑)

左の屋根には明らかに、削られた跡があります。祠と家や壁が一体化してしまったものは良く見かけますが、祠の方を削ってしまったものはかなり珍しいです。町内でもかなりケンケンゴウゴウの論議がなされたのではないでしょうか。
それにしても、屋根を削る位なら祠を手前に移動して、庭を広く使うことは考えなかったのでしょうか。何か場所には強いこだわりがあるのでしょうか。

防災に役立つお地蔵さん

北区紫野のお地蔵さん。

トタン小屋のシンプルすぎる長屋タイプ。

中には7人のお地蔵さん。
白いレース付きの前掛けがお似合いです。丸彫りの方や、光背が円形だったり角形だったりジャーポット(?)のような形まで、大きさも様々です。この辺は家を建てたり道路を掘ったりすると、お地蔵さんが沢山出てきたそうですから、そんな方々が集まったのでしょう。

祠の横には、一時避難場所の文字が。
う〜んでも、災害時にこのお地蔵さんの前に集まってどうするのでしょう?大勢が身を寄せるスペースもなさそうだし、町内のランドマークとして、一番分かりやすいということなのでしょうか。それとも災害時はお地蔵さんの加護があるので、ここが一番安全ということなのでしょうか。
お地蔵さんは、防災にも威力を発揮するようです。

極彩色のお地蔵さん

七本松丸太町上ル、休日診療所の向かい側で見つけたお地蔵さん。

柱つきの小屋根があるのが、いい感じの祠です。

土台はちょっと剥がれかけていますが、卍と法輪でしょうか。2つの組み合わせも珍しい。

中には極彩色あふれるご本尊が2体。右はお地蔵さんで、左は薬の壺を持っているので、たぶん薬師如来さまですよね。大日さまは見かけますが、薬師如来さまの石仏は初めて見ました。

報道では、休日診療所は新型インフルエンザの患者さんでいっぱいだそうです。みんなの健康を、ここからやさしく見守っているようですね。幸せ合掌。

祇園界隈ぶらぶら〜おまけ 祇園饅頭

最後の最後に、以前から気になっていた地下鉄東山駅を出てすぐにある「祇園饅頭」へ。

この店の佇まいが隠れた老舗の味のオーラを醸し出しています。

勝手口のような店先で、名物と書かれた「志んこ」とお持ち帰りに「三色おはぎ」を注文。

「志んこ」は、にっきが効いてうま〜いっ!私は基本的にはにっきは苦手ですが、これは美味しい。こんどどこかのお土産には、これで決まりです。

家に帰ってお楽しみの「3色おはぎ」食してみると、あんこの甘さが絶妙で、これも美味しい。「祇園饅頭」、久々の大当たりです。でも良く見ると、これ「きなこ」と「つぶあん」の2色じゃないですか。お〜いお姉さん、詰め間違えてるよ〜。「こしあん」が食べられなかったのは、残念ですが、まぁ美味しかったので、ご愛嬌ということで、赦しちゃいましょう(笑)。「祇園饅頭」恐るべし!

祇園界隈ぶらぶら〜その3 青蓮院へ

いよいよ本日の目的地、青蓮院へ。
先日「世界ふしぎ発見」で紹介していた、開山千年で初公開の青不動尊がお目当てです。

小さな門跡ですが、観光バスも停まっていて、人,人,人…。拝観料は1人千円とやや高め、悪い予感が…。

中も人,人。宣伝効果と祝日が重なって、ゆっくりと観賞するムードとはちょっとかけ離れています。

堂内の売店では、グッズとお土産もの。青蓮院せんべい700円に青不動のしょうが湯300円とは…。

不動尊はもちろん撮影禁止です。参拝場所は狭くて掛け軸から離れている上に、次々と人が来るので、ゆっくりと観賞することはできませんでした(泣)。う〜ん、ちょっとこれは、番組と宣伝に踊らされちゃったかなという感じです。



気を取り直して、お口直しに「吉水園」へ。場所は神宮道三条角です。

ここのお目当ては、「椎餅」。椎の実って、子どもの頃に拾って食べてましたが、和菓子にするとどんな味がするのか、楽しみです。お抹茶と一緒に頂くことにして、店員さんに話を聞くと、椎の実で作っていたのは昔の話で、今は求肥で作っているそうです(泣)。それなら椎餅って名乗ってはいけないんじゃないの〜と、心の中で叫んでしまいました。