丹波橋のお地蔵さんと鍾馗さん

丹波橋のお地蔵さん


京阪の駅前で、住宅に挟まれたお地蔵さん。

よく見ると、柱に細工が施されています。調べてみると、これを「木鼻」と呼ぶようです。「木鼻」の中で、これは「象鼻」と「獅子鼻」というようです。見事なお地蔵さまです。

これは多分、住宅の新築とともに、お地蔵さんを建物側にセットバックしたものと思われます。京都の市内では、お地蔵さんの先住権が優先されているのに対し、珍しい現象です。お地蔵さんのお参りをするのに、よそのガレージにお邪魔しなければなりません。

これは、よく見ると「防犯カメラ作動中」のステッカーが貼られています。その横には消火バケツも…。お地蔵さんを放火から守っているのでしょうか。もちろん周りにカメラの姿はありません。完璧な隠し撮りだと思われます。

ここのお地蔵さんに何があってのでしょう。こんな姿は初めて見ました。横に置かれた掃除道具が寂しそうです。

このお地蔵さんはいいですね。お寺の横で、お参りする人も多そうで安心です。日当たりもいいし、奥には近鉄電車も見えます。

このお地蔵さんが、本日の一番です。花屋の横で、何物にも守られず、それでいて凛と建っている姿に惹かれました。「寄りかからず」っていう感じがします。




これは保育所の横で見つけました。祠の外観は普通でしたが、中の金色が綺麗です。祠の中をこんなに綺麗にされているのも珍しいので、失礼して扉を開けて拝ませていただきました。






最後は民家わきのお地蔵さん。上部に照明がついています。でもどこを探してもスイッチが見当たらないので、たぶん家の人が暗くなったら、点灯するのでしょう。明りが点いたところも見てみたい気がします。

丹波橋鍾馗さん


新しい鍾馗さんを1体だけ、見つけました。平型タイプです。「開脚屈伸」と名付けましょう。
帰りの電車の中で、窓の外を眺めていた、部活帰りの中学生の生徒が先生に「先生、屋根の上に大仏さんがあった。」と一言。すると顧問の先生は「屋根の上にあるのは、シャチホコっていうんだよ。」と生徒に説明してました。
おいおい、民家の屋根にシャチホコなんてあるんかいっ!と思わずツッコミを入れたくなりました。生徒はきっと鍾馗さんを見かけたのでしょう。膝の上のデジカメの写真を見せて、説明してあげたい気持ちをぐっと我慢して、帰路につきました。