現在に生きるお地蔵さん

時代は変わって、周りの建物が変わっても、京都のお地蔵さんは健在です。
今回は街に溶け込んで、生き続けるお地蔵さんを紹介します。

まずは、家の改装に合わせて、祠も新調されたと思われるお地蔵さんです。台座も黒塗りの鉄枠のみで、スマートな印象です。高さも今風な、ローサイズです。

左は家を建てる際に、お地蔵さんを避けて建てられています。なんとも窮屈な設計ですが、お地蔵さんの土地の登記は、どうなっているのでしょうか。まさか公有地?
右は、打って変って生活の一部として活用されています。ガレージの屋根の支柱、兼物置になっています。住民の知恵が活かされています。

こちらは、マンションと一体化したお地蔵さんです。こんな新しい建物も、お地蔵さんを移築せず、大切に保存しています。マンションの外壁に調和した、祠がモダンです。

こちらは、完全に家に溶け込んでいます。台座のタイルの色も、見事に調和しています。私はこれを「塗りカベ地蔵」と名付けました。よく見ると、電線の引き込み口も兼ねています。

こちらは見事な「塗りカベ地蔵」です。オプションの浄財箱も見事です。

最後は、塀に溶け込んだお地蔵さんです。ここは道幅が、車一台分ギリギリしかないので、こうするより他なかったのでしょう。
それにしても、「塗りカベ地蔵」の家の中は、どうなっているのでしょう。機会があれば覗いてみたいものです。