京都地蔵盆巡り その6〜畚(ふご)下ろし

地蔵盆もいよいよ終盤です。

最後にはどうしても、ご本尊を直接見てみたかったお地蔵さんを駆け足で巡りました。

まずは、「一心地蔵尊」。普段は中が全く見えません。地蔵盆はこんな感じでした。

ご本尊は、屏風を背負ってこんなお姿。隣の小さなお方と2人組だったのですね。



その近く、塗師屋町の地蔵盆。飾りは片付けられていましたが、雛壇の周りの金襴緞子の幕が目を引きました。



夷之町の地蔵盆。近くのお地蔵さんが集まって、一緒にお祭りしていたみたいです。

ほろ酔いのおっちゃんが、厨子に入った2体のお地蔵さんは町内の家で保管されているので、近所の人もこの時にしかお目にかかれないお地蔵さんだと教えてくれました。


最後に見返り地蔵尊

ここは、家々が見返り地蔵尊の提灯をぶら下げているので、かなりの力の入り具合が分かります。

コンパクトながらも立派な仏壇の中が、ご利益に振り返る人が後を絶たない「見返り地蔵尊」です。
こうして地蔵盆をいろいろ廻っていると、京都市内にはいろんな立派なお地蔵さまがいるものですねえ。

そして最後に、ついに見つけました「畚(ふご)下ろし」。向かいの家の2階にロープを張り、おひつを保温する「ふご」に景品を入れて、子どもたちに配ったという、昔ながらの地蔵盆のイベント。
装置が大掛かりなので、手軽な福引やビンゴゲームに取って代わられたとありましたが、ここの町内では、「ふご」ではなく「脱衣カゴ」に日用品を入れて、大人たちが楽しんでいました。
こんな楽しそうなイベント、もう一度流行ればいいのにね。