京都地蔵盆めぐり その3〜数珠廻し

北大路堀川を少し西へ進むと、さらに別の地蔵盆に出会いました。

場所は鉄筋の建物の、ガレージを借りてやっていました。

凛々しいお顔のお地蔵さんと、脇には景品の「アタック」が目を引きます。

10時半にお坊さんがやって来ると、次々と近所の人も集まって、いよいよ数珠廻しの始まりです。

お坊さんの読経の間、数珠を次々と廻し続けます。数珠の大玉と房が来たら、両手に持って額に
近づけます。子どもたちは数珠を廻すのに熱中して拝むのは二の次ですが、大人は丁寧に拝んで
います。数珠廻しは、読経の間黙々と15分位続けられていました。


さらに北大路を西へ。雲林院へ向かいました。


普段はひっそりとしたお寺ですが、入口にはなんとも立派な提灯とのぼりが飾られています。

ここでは、境内で地蔵盆が行われていました。

本堂の脇には、「賓頭盧尊者」。後で「びんづるさん」のことだと知りました(笑)

境内にあるお地蔵さん。きれいにお供え物が整えられて扉か開けられていました。
実はこのお地蔵さん、普段は非公開でお目にかかれないので、本日の目玉の一つです。

珍しい木製の立像のお地蔵さんで、平安時代の作品だそうです。これだけ背の高い立派なお地蔵さんは京都でもここだけだと、地蔵盆に来ていたのおばちゃんが説明してくれました。


う〜ん。そんなに立派なものがこの日だけに公開されるのなら、祇園祭の屏風祭みたいに観光資源化したらきっと沢山の人が、訪れるのになぁと思いますが、そうなったらそれで大変なので、知る人ぞ知る密かな楽しみに、取っておきましょう。