南区 羅城門跡 「矢取地蔵尊」


南区の羅城門跡に「矢取地蔵尊」があります。

説明文によると、今から千百年前に干ばつが起こった際、時の朝廷の命令で守敏と空海
雨乞いの祈祷を行い、空海の術が勝り雨が降ったのを逆恨みした守敏が、空海の背後から
矢を射ると、突如お地蔵さんが現れ、背中に矢を受け、空海の身を救ったそうです。
お地蔵さんの背中には傷があり、その後人々は身代り地蔵を矢取地蔵と呼び、敬ってきた
そうです。

その両脇には、「空海」と「不動明王」らしきお姿が見えますが、堂内はアクリル板で覆われて
いるので、残念ながらよく分かりません。

お堂の脇には、九条通りを拡幅するときに地中から出てきたお地蔵さんも祀られています。
その前には道標がありますが、よく見ると「左やわた右やなぎたに」と読めますので、どこからか
移設してきたものでしょう。

奥の公園には、もちろん「羅城門遺跡」が。矢取地蔵の膝元にもなぜか羅城門の模型がありました。