岩倉ぶらぶら(その1) 心光院と「あたごさん」

 文化財特別公開を見学に岩倉へ行ってきました。

交通手段は、叡山電車「きらら号」。大きな窓に、座席が窓側向きに設置されているので、
ゆったり景色が楽しめます。

車窓から眺める、比叡山一乗寺の駅の自動改札。
自動改札は通路の間隔が広すぎて、これでは用をなしてません(笑)。

岩倉駅に到着。まずは歩いて、「心光院」を目指します。



「心光院」の前になぜか「あたごさん」*1が…。
「あたごさん」は八瀬のものかと思っていましたが、岩倉にも存在していました。


「心光院」の入口で保存協会の方が受付をしていました。普段は「拝観謝絶」だそうです。

院内はこじんまりとしていますが、新緑がきれいです。
残念ながら、本堂内は撮影禁止。中では学芸員さんの解説つきでした。

これが「心光院」の外観。10分ほどで全て見て回れます。
特別拝観とはいえ、これで800円は、正直ちょっと高い気がします。(失礼)


続いて、歩いて「実相院」を目指します。

途中に、昔ながらの学生下宿が。私も昔は岩倉で下宿してましたが、当時は共同風呂、共同台所、
共同トイレで、4畳半1間で1万円でした。岩倉には、懐かしい昔の面影が残っています。


そしてここにも「あたごさん」が。ここの「あたごさん」には、「家内安全」とありました。
「あたごさん」は、村落の火の用心のお守りと考えていましたが、もしかすると街灯の無い時代の
門燈に、火の用心の愛宕神社のお札をセットしたものだったのではないでしょうか。
門燈なので、ここのお宅では「家内安全」としたのでしょう。
やっとなぞが解けてきたような気がします。



大きなお屋敷には「鍾馗さん」も見かけました。

そして目無橋を渡ると、川沿いに「目無地蔵」が祀ってありました。

あとで知ったのですが、目無地蔵は三面地蔵。よく見ると、左光背にも石仏が彫られています。
祠には「ご詠歌」も飾られていました。


目無橋を渡ると、いよいよ「実相院」に到着ですが、ここまで少し長くなってしまったので、続きは後日紹介します。

*1:石燈と愛宕神社のお札の社セット