八瀬で見かけたお地蔵さんと「愛宕さん」
仕事で八瀬を通った時に偶然見つけたお地蔵さんです。
まずは、バイパスから旧街道へ入ったところで見つけたお地蔵さん。山肌の岩の中に3体ありました。
左のお地蔵さんは「大日如来」、右には「大正十四年」「往来安全」と書かれています。当時は村の入り口の道祖神的なお地蔵さんだったのでしょうか。
本体のお地蔵さんは昭和六十年代の比較的新しいものでした。近くに人家はないのですが、お供えの樒もきれいなので、やはり村のどなたかがお参りされているのでしょう。
続いて、八瀬大橋の近くにあったお地蔵さん。
石造りのかなり立派な祠なのですが、屋根の上の卍がやっちゃってます。かなり立派な「やっちゃった地蔵」です。
そして八瀬から戻って、三宅八幡の近くで見つけたお地蔵さん。
「地蔵菩薩十福」というのがいいですね。いろんな願いと教えが込められています。
このお地蔵さんの足元には砂が敷かれていました。これも余所では見かけませんが、何かの意味があるのでしょうか。
さて、今回はお地蔵さんの他に不思議なものを見つけました。
お地蔵さんのそばに建っている、石の灯篭と木箱ですが、これは何なのでしょう?特に木箱の方は独特の形と変わったしめ縄が飾られています。
先程の「やっちゃった地蔵」の後ろにもありました。手を合わせてそっと木箱を開けてみると、愛宕神社のお札が納められていました。
灯篭にも「火の用心」の文字と、脚には「愛宕神社」の文字があります。
ここにも、ここにもありました。愛宕山から遠く離れた、八瀬の村の中で、なぜこんなに愛宕神社が奉られているのでしょうか。
よく見ると、「火の用心」の看板も目立ちます。八瀬は山里なので、山火事を心配して愛宕神社が敬われているのでしょうか。調べてみても、八瀬と愛宕神社の関連が分かりません。私はこれを「愛宕さん」と命名しましたが、正式には何という呼び名でどういう由来があるのでしょうか?なぞは深まるばかりです。