唐破風のお地蔵さん

六条小学校の近くの公園で見かけました。

苔むす屋根が、歴史の厚さを感じさせます。


この丸みを帯びた形の屋根を唐破風というそうですが、お地蔵さんの祠の屋根としては珍しく、どこか格調高い感じが漂っています。

よく見ると、唐破風の上にも、金色の卍のマークが。装飾の細部にもこだわりを感じさせます。

破風の下にぶら下がっている金色の装飾品は、懸魚(げぎょ)と呼ぶそうです。
これにも形によってさまざまな呼び名があるようですが、これは蕪の形をしているので、蕪懸魚(かぶらげぎょ)というのでしょう。

お地蔵さんを巡っていると、いろいろと勉強になります。
この六条のお地蔵さんは、あまりに立派なので、特別に地域文化財として「六条院地蔵」と名付けましょう