厨子の中のお地蔵さん

堀川札ノ辻あたりのお地蔵さん。

いつも車の中から見かけていて、気になっていました。道路が広くなって家が移転しても、お地蔵さんは頑としてここに残ったのでしょう。歩道に一人で立っています。

祠の照明は欠けてしまっていますが、中のお地蔵さんはお化粧もされていて、きれいなお顔でした。
ここのお地蔵さんは、お花もお供えも全て祠の中に納められています。歩道の整備の際に、コンパクトにまとめられたのでしょう。祠の中にカバンが入っていて、もしやニュースになった4千万円かと思ったら、掃除道具でした。

先のお地蔵さんを少し下がったところにもお地蔵さんがありました。こちらは、歩道から少し動いて、家のそばに立っています。お地蔵さんにもいろいろな都合があるようです。


この地蔵さんをよく見ると、祠の格子が板でふさがれていて、中の姿が見えないようになっています。
手を合わせてそっと扉を開けてみると、なんと中には厨子が…。

さらに失礼して扉を開けてみると、なんとも立派なお地蔵様でした。

町々お地蔵さんは石仏が多いのに、なぜここのお地蔵様はこんなに立派な姿なのでしょう。
きっと深い謂れがあることでしょう。お地蔵さんを巡っていると、いろいろな発見と驚きがあります。