町屋の魅力

今回は、いつもお地蔵さんを探して眺めている、町屋の工夫について注目したいと思います。


京都の町屋の屋根には、明かり取りのガラスがはめ込まれているのをよく見かけます。聞くところによると、職人さんが家の中で細かい作業をするための工夫だそうで、西陣の織屋などでは、ガラス屋根の下は織機が位置するようです。

ガラス屋根を下から見上げると、こんな感じになります。



それから、町屋の屋根には曲線美があるのをご存じでしたか。
京都の町屋の屋根はシャープな直線ではなく、微妙に丸みを帯びています。

神社などの屋根が人の字型に凹んでいるのを「反り」というのに対し、京都の町屋のように丸く膨らんでいるのを「起り(むくり)」といいます。写真では微妙な膨らみを伝えにくいですが、「むくり」の屋根は、柔らかな印象を受けます。

この写真は分かりにくいですが、手前の屋根が「反り」で奥の屋根が「むくり」という、混成タイプです。


これは、古い木造民家には珍しい、3階建てです。

河原町五条で見つけました。「千と千尋の神隠し」に出てきそうな立派な家です。


最後に、伏見区で町屋の売り家を見つけました。

土地72坪、建坪36.5坪、築年数不明で、5280万円でした。
いつかはこんな家に住んでみたいものです。