上徳寺 世継地蔵
あけましておめでとうございます。
年末年始ちょっとブログの更新が御無沙汰してしまいましたが、
前回の続きからスタートです。本年もどうぞよろしくお願いします。
下寺町の上徳寺へ。
こちらは世継地蔵が有名です。
山門をくぐって、本堂左手に地蔵堂があります。
ご本尊は残念ながら、金網越しでよく拝めませんでした。
ここは、普通の絵馬を逆さにした形の「よだれ掛け絵馬」が特徴的です。
世継地蔵の他にも「身代り地蔵」や、
珍しい「はがため地蔵」「延命地蔵」、
可愛らしい「水子地蔵」に、お釈迦様の足型の「仏足跡」もありました。
「京の世継ぎさん」は、拝観フリーなのがいいですね。次々と参拝客の方々が来られていました。合掌。
連光寺 駒止地蔵
河原町六条の連光寺に行ってきました。この辺りは別名下寺町とも呼ばれ、小さなお寺やお地蔵さんが多い穴場スポットです。
これが連光寺。お寺の奥さんが「ようこそ、お参りりやす。」と丁寧に声を掛けてくださいました。こじんまりとした、手入れの行き届いたお寺です。
入ってすぐに地蔵堂があります。NHK「義経」で紹介されたと立て札が立っていました。
いよいよ「駒止地蔵」に御対面。拝観は自由で開放的なのもGOODです。
説明板によると、空海の作と伝えられ、もとは六条河原町の処刑所に祀られていたそうです。それが鴨川の氾濫で埋もれてしまい、あるとき平清盛が馬で通りかかると、急に馬が動かなくなり、その場所を掘ってみると、このお地蔵さんが現れたため、その名がついたといわれています。
とはいうものの、このお地蔵さん、高さ2m位あり、かなりどっしりしています。彫り出すのも大変で、ここまで運ぶのも大変だったことでしょう。
京都の名地蔵尊の1つに数えられるそうです。
不思議なお地蔵さん
河原町五条辺りで見つけたお地蔵さん。
鉄筋のマンションから飛び出した形で建っていました。
お地蔵さんは2体。「不思議地蔵尊」と「延命地蔵尊」とあります。「延命地蔵尊」は分かりますが、「不思議地蔵尊」とは一体どういう謂われのお地蔵さんなのでしょう。北区に不思議不動院というお寺がありますが、そちらと関係があるのでしょうか。
お地蔵さんは、風化がすすんでちょっとお顔は分かりませんが、普通のお地蔵さんのように見えます。
このお地蔵さんの特筆すべきところは、後ろのシャッターには「○○町内会」と書かれているので、きっとお地蔵さんグッズの保管場所になっていて、反対側は掃除道具が並べられ、マンションの1階の中央部を完全にお地蔵さんが占有してしまっていることです。
これだけ幅をきかせたお地蔵さんって、それだけ町内の信仰も厚いのでしょう。「不思議地蔵尊」恐るべし!
鞍馬口地蔵
六地蔵の1つ、寺町鞍馬口通りの上善寺へ。
8月23,24日の地蔵盆以外の日では、やはり人影まばらでした。まずは表門を入ってすぐ右側に、大きな大日如来さんがお出迎え。
目的の地蔵堂は、境内の右手にありました。格子には地蔵盆の名残りの「幡型お札」が括られていました。
こちらが「鞍馬口地蔵」、やや面長の徳のあるお顔立ちです。平安時代に小野篁が一度息絶えて冥土へ行き、向こうで生身の地蔵尊を拝して蘇った後、一本の木から刻んだ六体の地蔵の一つと伝えられるものだそうです。
地蔵堂の横にもたくさんのお地蔵さんがおられましたが、その中の1つ中央のお地蔵さんの左隣に、平らな石に彫られた13体のお地蔵さんを発見。ちょっと珍しい形のお地蔵さんですね。
おまけ。道中で見かけた、喫茶店。
この喫茶店、入ったことはないのですが、昔からあります。このご時世で、こんなネーミングでよく続いていたなぁと、かえって感心してしまいます。調べてみたら、京都のディープな喫茶店として紹介されていました。ディープ過ぎでしょう!(@_@;)
左京区 出雲路橋辺り
学生時代にこの辺りに住んでいたので、久し振りやって来ましたが、すっかり家並みが変わっていました。
昔の下宿屋(古っ!)はすっかり無くなっていて、マンションに変わっていました。通った定食屋さんもほとんどが消えていて、唯一残っていたのが、すっかりモダンになった「ただす川食堂」。但しおばちゃんとメニューは変わっていなくて、定番は「豚肉のピカタ」です。
そういえば初めて「ピカタ」という料理を食べたのは、ここだったなぁと感慨にどっぷり浸りました。このボリューム、昔はありがたかったです(笑)
「ただす川食堂」のすぐそば、マンション1階にお地蔵さん発見。
石造りのどっしりした祠。マンションより古そうなので、昔からあったのでしょうが、当時は仏像に興味がなかったので、記憶にありません。アーチ型の屋根と左右の取っ手のように突き出た柱が個性的です。
「延命地蔵尊」。こちらを見つめるつぶらな瞳に心を奪われます。ここの祠にも、大窓を後から閉じた痕跡があります。何を防いでいるのでしょうか。まさか学生のイタズラ?
祠の横には、小石がつり下がっていました。この飾りよそでも見かけたことがあるのですが、一体どういう意味があるのでしょう。石に穴を開けるのは大変な作業だと思いますので、何か深い意味があるのでしょう。石の種類も、よそのと同じ種類の石だと思われます。お地蔵さんと賽の河原の話との関連なのでしょうか?